導入事例 / IT・SaaS / プロトタイピングは1.5〜2倍速、要件定義の手戻りは10分の1に。事業と開発、両サイドで動き出したAI活用
プロトタイピングは1.5〜2倍速、要件定義の手戻りは10分の1に。
事業と開発、両サイドで動き出したAI活用
Figmaで静的なモックを作成し、フィードバックのたびに調整
AIで動くプロトタイプを作成。体感1.5〜2倍のスピードで、遅くとも当日夜には修正版を確認
新機能ごとに週2〜3回・1〜2時間のすり合わせを重ね、要件定義に0.5人月
叩き台が出た状態から議論を開始。手戻りまで含めると体感10分の1に
プランの標準枠を使い切るまで使い込むメンバーは1人
研修後は3人に増加。利用率も1割強上昇
SEO分析ツール「TACT SEO」をはじめ、コンテンツマーケティング事業・セールステック事業・M&A事業を展開する株式会社ウィルゲート。競合各社がAI関連の新機能を次々と打ち出す一方で、AIの専門的な知見を持つ人材が社内におらず、新機能の開発スピードと技術力の底上げが課題となっていました。この課題を解決するため、外部のAX(AIトランスフォーメーション)実践者であるOpsfieldに、①SaaS新機能の上流工程支援、②組織づくりの壁打ち(技術顧問)、③生成AI駆動開発研修という3つの取り組みを依頼。プロトタイピングの速度は体感1.5〜2倍、要件定義の手戻りは体感10分の1になり、開発組織にAI活用の文化が根付き始めました。事業サイドと開発サイド、それぞれの立場から見た変化について、TACT SEO事業の事業責任者を務める古谷様と、開発グループ全体を統括する池添様にお話を伺いました。
- 会社名
- 株式会社ウィルゲート
- 事業内容
- コンテンツマーケティング事業・セールステック事業・M&A事業。SEO分析ツール「TACT SEO」を開発・運営
- 会社規模
- 設立2006年6月/従業員数140名(2026年4月現在)
- お話を伺った方
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- TACT SEO事業 事業責任者 古谷 勝 様
- 開発グループ ゼネラルマネージャー(VPoE)池添 誠 様
- 支援内容
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- SaaS新機能の上流工程支援(グランドデザイン策定・AIプロトタイピング)
- エンジニア組織の技術顧問(マネージャー層との壁打ち)
- 生成AI駆動開発研修(全2回:要件〜設計編/実装・レビュー編)
導入前の課題「AIの専門知見を持つ人が、社内にいない」
――はじめに、お二人のご経歴と現在の役割を教えてください。
古谷様2011年に新卒1期生としてウィルゲートに入社し、10年ほど既存のお客様のSEOコンサルと新規営業を担当してきました。2019年からは、AI×SEOのツール「TACT SEO」のローンチに合わせて事業責任者を務めています。セールスやCS、プロダクトの企画、マーケティングまで、事業を伸ばすために必要なことは何でも見ている立場です。
池添様私は2015年に新卒でウィルゲートに入社し、バックエンドエンジニアからキャリアを始めました。その後インフラに領域を広げ、SREチームの立ち上げとマネジメントのキャリアを経て、現在はゼネラルマネージャーとして開発グループ全体を統括しています。組織はプロダクト開発・SRE・本部の3チーム体制で、本部が組織運営や技術導入の推進を担っています。マネジメントで力を入れてきたのは人の教育です。マネージャーの育成や、メンバーが自立して動けるようになるための支援に重点を置いてきました。
――古谷さんは事業責任者として、どのような指標を重視されているのでしょうか。
古谷様一番大きいのは受注率と、リード獲得のところです。この1年ほどで解約はある程度仕組み化やメンバーの成長で抑えられてきていたので、事業を伸ばすには獲得側、特に有効商談と受注率をどう担保するかがポイントでした。
――その観点で、当時はどのような課題感をお持ちでしたか。
古谷様獲得や解約の数値自体は、当時すでにいい感じに乗ってきていました。ただ、他社がAI関連の機能をどんどん出し始めていたタイミングでもあって。実は2年前にも一度、AI機能を早めに入れたことで受注が伸びた経験があるんです。他社も追随してきたことで差別化が難しくなり、さらなる成長の壁を感じていました。同じことを繰り返さないためにも、競合に置いていかれず、かつうちだからこその機能を作っていくスピード感が必要だと感じていました。
――開発サイドから見ても、同じ課題感はありましたか。
池添様ありました。TACT SEOでAI周りの開発はしていたものの、社内にAIの専門的な知見を持った人がいないことは、1年ほど前から課題として感じていました。開発側でも、プロダクトマネージャーと「AI領域を伸ばすなら、R&D的な活動をする専門家が必要だ」という話をずっとしていたんです。ただ、外部の専門家に頼るという選択肢は、投資のしづらさや、つてがないこともあって踏み切れずにいました。
導入前の検討「AIへの投資を、自社だけで回しきれるか」
――ChatGPTをはじめとするAIで検索する人が増えるという変化は、脅威とチャンスのどちらに感じていましたか。
古谷様正直、両方ありました。脅威という点では、コンペになったときや解約理由として、AI関連機能の有無で他社に負けるパターンが出てきていたこと。一方でチャンスという点では、AI機能自体はどこも似たようなものになりがちで、差別化がつきづらい。だからこそ、みんながそこに集中している間に、お客様の本質的な課題であるリライトでの成果創出やCV向上にちゃんと手を届かせられれば、そこが強みになると考えていました。
――ちょうど同じ時期、開発の現場ではClaude Codeの活用も進めていたと伺いました。
池添様Claude Codeは昨年末から今年の頭にかけて導入し、その後チームプランに切り替えて活用を進めてきました。ただ正直なところ、開発のスループットが劇的に上がったかというと、そうは言えない状態が続いていて。投資だけが増えていくような構図になってしまうと、経営層マネジメント側からの見え方もよくありません。使いこなせる人とそうでない人の差が問題というより、組織全体としての投資対効果をどう上げていくかが課題でした。
――外部の方に企画や開発の上流を任せることについては、以前から検討されていたのでしょうか。
古谷様3、4年前になりますが、PDM(プロダクトマネジメント)や開発・企画の部分を外部の方にお願いしたことがあったんです。ドメイン知識の共有から始める必要があり、私たちが求めるスピード感で進めるのが難しかったという経験がありました。
Opsfieldに決めた理由「SEO/LLMOもプロダクト開発も分かる人は、そういない」
――そうした経験もある中で、Opsfieldに依頼する決め手は何だったのでしょうか。
古谷様梶野さんの場合、そもそも競合ツールの出身で、SEO/LLMOについても知っていて、かつプロダクト開発を軸にしながら事業サイドの経験も幅広くお持ちだった。スピード感を持って進められるし、うちが弱いところを補ってもらえそうだと感じて、「もう、GOしかない」と思いました。会食で偶然梶野さんの話を聞いて、夜遅くに社内のメンバーに連絡して「これはやるしかない」と話したのを覚えています(笑)。
池添様私は「業務委託先としてふさわしいか、開発目線で見てほしい」と言われて面談したのが始まりです。もともと競合企業でCTOをされていた方だと聞いていたので、一定の信頼感はありました。一方で、技術スタックや思考性が我々と折り合うかは、会ってみないと分かりません。正直に言うと「スピードだけを重視して、内部品質を無視するような方だったら嫌だな」とは思っていました(笑)。ただ実際に話してみると、考え方も得意領域もかなり近くて。大きな不安はないと判断しました。
――古谷さんの側では、依頼にあたっての不安はありましたか。
古谷様正直に言うと3つありました。1つは、もともと競合という立場でもあるので、情報が流れないかという不安。これはNDAの締結や業務提携の形を整えることで乗り越えられました。2つ目は、実際に一緒に仕事をしたことがなく、飲み会や登壇内容から実力を推し量っていただけだったので、「本当にできるのか」という不安。ここは契約期間をまず3ヶ月に区切り、様子を見ながら進めるという形で社内の合意を取りました。3つ目は、梶野さんのスピード感にうちが追いつけるか、活用しきれるかという不安です。これは正直、今もまだ完全に払拭できたとは言えません。良い意味で、といいますか。
――技術顧問という形で外部の方に入ってもらうことに、組織としての抵抗はありませんでしたか。
池添様うちは新卒文化が強く、長い歴史の中で醸成されたウィルゲート独自の文化が色濃い組織です。事業は伸びていますが、開発組織としてはまだ伸びしろがあると思っていて、そのためには他社の文化や仕組みを学ぶ必要があると以前から感じていました。私自身は社外のCTOと話して学ぶ機会を作ってきましたが、本部のメンバーにも同じ機会を持ってほしかったんです。
踏み切れた理由は2つあります。1つは、TACT SEOのAI機能開発をご一緒する中で、コミュニケーションの取りやすさが分かっていたこと。もう1つは、マネージャー層以上での実施だったので、「他社は他社、うちはうち」と取捨選択できる成熟度が組織にあったことです。外の考え方を入れても文化が濁るのではなく、良いところだけ取り込めるだろうという組織への信頼がありました。
――すでに機能開発や技術顧問でご一緒している中で、研修という取り組みを追加することになったきっかけは何でしたか。
池添様一番のきっかけは、梶野さんのAIを活用したプロトタイピングのスピードです。うちの今までのスピード感と比べて圧倒的だったので、「これを取り入れない手はない」という使命感に近いものがありました。道具を入れただけでは活用は進みません。投資に見合う生産性向上につなげるために、研修という形を選びました。
――外部の研修サービスは検討しなかったのですか。
池添様研修サービスは、導入前に良し悪しを見極めるのがすごく難しいんですよ。良いものもあるとは思いますが、事前に選別ができない。その点、目の前で品質の高い仕事をしてくれている人に研修をお願いできるなら、実績に裏打ちされている分、信頼できる。それが決め手でした。
導入で実現したこと「動くプロトタイプが、その日のうちに返ってくる」
――まず、どの機能から着手するかはどう決めていったのでしょうか。
古谷様大きくは守りと攻めの2つです。守りにあたる機能は、市場もお客様もすでに求め始めていて、競合も出してきている領域。ここを作らないと差がついて負けてしまうので、パイの取り合いという意味で手を出さざるを得ませんでした。一方、攻めにあたる機能は、ここまで手を出している競合がまだいない領域です。記事のセッションは増えても、その後のコンバージョンにつながらずに解約してしまうお客様が実際にいる。そこに応えられる機能は、新規のご提案でも他社にない強みになりますし、長くお使いいただく上でも重要だと考えていました。
――Opsfieldが入る前は、どのような体制で画面設計を進めていたのですか。
池添様もともと開発内には、機能のデザインを担当する専任のメンバーが1年ほど前から在籍していました。紙媒体のデザイナーとしてキャリアを積んだ後、入社をきっかけにデジタル領域を学んだ方で、Figmaを使って画面のモックアップを作成していました。
――そこにOpsfieldが加わり、グランドデザインを描いてからモックを作り、フィードバックのサイクルを回すやり方を取りました。従来のやり方と比べていかがでしたか。
池添様「触って確かめられるものを早く作って、事業部とすり合わせる」という考え方自体は、我々が従来やってきたことと同じです。違ったのは中身とスピードでした。これまではFigmaで静的なモックを作っていたのに対し、梶野さんはAIを駆使して"動くプロトタイプ"を作ってくる。体感では従来の1.5〜2倍のスピード感です。
印象的だったのは、フィードバックを入れると、遅くともその日の夜には修正版が上がってくることです。デザインだけでなく動くものとして確認できて、このサイクルの速さは今までにない体験でした。社内からも「そこそこいい品質のものが爆速で出てきて助かっている」という声が上がっています。プロトタイプなので方向性がずれることもありますが、それを早い段階で確認できること自体が価値だと思っています。
――事業サイドから見ても、進め方は変わりましたか。
古谷様やり方はかなり違いましたね。これまでは、まずユーザーを理解しようとカスタマージャーニーや操作フローをみんなで洗い出すところから始めていて、細切れに進めるとそれだけで1〜2ヶ月かかることもありました。今回は、梶野さんがAI検索まわりの理解や、お客様が何を求めているかという現場感をすでに持っていたので、そこが一気にショートカットされる。出てくるものが全然違いました。肌感では3倍、かかる工数や人の面まで含めれば3〜5倍くらいは違うんじゃないかと思います。
Figmaとの違いも大きかったです。従来のFigmaは一直線の動きしか作れないので、細かい部分が見えないまま開発に進んでしまい、後になって「あれ、ここどうなってるんだっけ」「ここ穴じゃない?」という箇所が出てくることがよくありました。今回は、ほぼ現時点での完成品に近いモックを触りながら詰められたので、そこが全然違います。以前はデザイナーがFigmaに落とし込む過程でも認識のズレが生まれて、そのやり直しにすごく時間がかかっていたんです。
――エンジニアとのコミュニケーションコストにも変化はありましたか。
古谷様だいぶ楽になりました。以前は週2〜3回、1〜2時間の開発MTGに入って、それでもまた翌日「あれなんだっけ」となることがよくあったんです。今はカスタマージャーニーの理解などがすでにできた状態で来るので、あとは「これでどうですか」という確認程度で済んでいます。
――機能面だけでなく、UI/UXについての指摘もあったと伺いました。
古谷様ありがたかったです。UI/UXデザインに特化した専門的な知見や目利きを、社内だけで担保するのは難しい部分がありました。第三者である梶野さんがズバズバ言ってくれることで、社内の人間が言うよりも「そうなんだ」と素直に受け止めやすい面もあります。
――技術的に「できる・できない」の判断についてはいかがでしょうか。
古谷様ここも変わりました。以前は「できるか分からない」というところで調べるだけで1週間かかることもありましたが、今回は裏側で先に検証した上で「これを使えばいけますよ」と提案が返ってくる。判断がだいぶ前倒しになった実感があります。
――機能開発については伺えました。もう一つの取り組みである組織づくりの壁打ちには、どんな価値がありましたか。
池添様一言でいうと「メタ認知」ですね。他社のやり方を知った上で「他はこうやっているけど、うちはあえてこうする」と、距離を測りながら調整できるようになる。逆にずれていない部分は「この流れで間違いない」という自信につながります。AIが業界を変えていく中でどこを目指すかという答えのないテーマでも、外部の実践者が同じ方向を見ていると分かること自体が、やりきる力になっています。
マネージャー陣の変化も感じています。現場からの叩き上げだと、どうしても「プロダクトを伸ばさなきゃ」というプレッシャーに偏りがちなんですが、外部の話を聞いて「組織側ももっと動かさないと」という動きが少しずつ増えてきました。
――3つ目の研修ですが、内容は現場の実感に合っていましたか。
池添様合っていました。ハーネスやガードレール(AIの出力を制御して品質を担保する仕組み)といった概念は知っていても、「具体的にどう作ればいいか」まで分かっているメンバーはほとんどいませんでした。スキルとエージェントの使い分けや、設定周りも同様です。ちょうど埋めるべきところを埋めてもらった感覚です。
――機能開発・壁打ち・研修と3つの取り組みをご一緒しましたが、一番価値が大きかったものは何でしょうか。
池添様3つのどれかというより、「現場に近いところでAIをここまで活用している人がいる」こと自体が一番の価値でした。生物の進化って、特異点から他の種も一気に変わっていくじゃないですか。それと同じで、使いこなしている人が横にいるだけで「自分たちも頑張ればできるんじゃないか」「もっとナレッジを吸収しよう」という動きが生まれる。他社事例として聞くだけだと「へぇ」で終わってしまうんですよ。自分たちの社内で起きているということに、すごく価値がありました。
その後の状況「使い込む人が1人から3人に増えた」
――要件定義から開発に入るまでのスピードは、具体的にどれくらい変わった実感がありますか。
古谷様ざっくりですが、開発に入れる要件定義に0.5人月ほどかかっていたものが、5分の1の2日ほどになったイメージです。そこから何度かやり取りして指摘し合う手戻りまで含めると、トータルでは10分の1くらい違うと思います。本当にそのくらい違いますよ。
――研修の後、開発の現場にはどのような変化がありましたか。
池添様まず、要件定義やプロトタイピングにAIを使おうという意識は明確に高まりました。コーディングだけでなく、設計や調査・比較検討にClaudeを使い始めるメンバーが増えたのも変化です。私自身も研修資料を見て「こう作るのか」と、スキルとエージェントをがっつり作り込みました。
数字の面でも、利用率は1割強上がっています。分かりやすいのは使い込みの深さで、以前はプランの標準枠を使い切るメンバーが1人だけだったのが、研修後は3人に増え、月末にはさらに増えそうです。もちろん研修を受けただけで現場で使いこなせるわけではないので、今後は社内でワークの時間や知見共有の場を設けて回していくつもりです。
――進め方そのものについても、変化を感じる場面はありますか。
古谷様ありました。今までは、新しい取り組みも一度TACT本体に組み込んでから検討する、というやり方が多かったんです。ただそれだと本体側の開発に時間がかかってしまうので、「まずは切り出してスピード重視でやってみよう」という声が、途中からエンジニア側で自発的に出てくるようになりました。100点のものを作ろうとするより、早く出してみようという思考が少しずつ根付いてきたように思います。
今後への期待「B案・C案まで踏み込んだ提案がほしい」
――率直に、今後さらに期待したい点はありますか。
池添様依頼した機能を満たす画面設計は、かなり精度高く出してくれています。その上で欲を言えば、SaaSは答えのない領域なので、こちらの「こうしたい」に対して「実はこう考えるとこうではないか」というB案・C案の提案までもらえると、さらにありがたいですね。
――受け入れる側として、改善の余地を感じている点はありますか。
古谷様開発側でシステムへのアクセス権限をまだお渡しできていないことです。既存環境に影響しない形で先に作り込んでもらえれば、もっと組み込みやすい形で進められるはずなので、そこは社内でも話を進めています。いきなり本体に組み込むのではなく、まず別建てでテスト版を作って早めに運用し、良ければ組み込むという流れの方がいいのでは、という話も社内で出てきています。
――意思決定の進め方については、振り返ってみていかがですか。
古谷様正直、私自身の反省点も大きいです。既存機能の改修なら「パパッと出そう」と進むのですが、新機能になると、CSや営業に意見を聞きに回るうちになかなか開発に入れない、ということが起きがちでした。ただ新しい分野については、CSやセールスに聞いても答えを持っているわけではないんですよね。そこは決めの問題なので、私が「これで一旦行こう」と決めてしまって、ベータ版でも何でもまず出す。そのうえでCSや営業からのフィードバックをまとめて開発に渡し、改善ループを回す。その方が早いと、今は思っています。
今後の展望「効率化で浮いた時間を、価値の高いことに」
――今後、開発組織としてどのような展望をお持ちですか。
池添様今の時点で明確なロードマップが決まっているわけではありませんが、まずは手元の利用率をもう少し底上げできる環境を整えて、本当に効率が劇的に上がる領域に絞って使っていく段階だと思っています。そこで浮いた時間を使って、今までやりたくてもできなかった、価値の高い取り組みに広げていく。それを繰り返していくイメージです。
――事業サイドからは、次に取り組みたいテーマはありますか。
古谷様長年運用し拡張を続けてきたシステムのため、今後のさらなる事業成長を見据えた抜本的なアーキテクチャの見直しが課題になっています。ここが「これくらいの期間・費用でできますよ」と見えるだけでも、来期・再来期の予算を通しやすくなります。限られたリソースの中で、既存の運用保守と新規開発のバランスをどう取るかが目下の課題でした。結果的に、せっかく作っていただいたものをスピードを持って進める上での足かせにもなっているので、そこが軽くなるといいのかもしれません。
――経営層への説明という観点では、どんな課題を感じていますか。
池添様効率は確かに良くなっています。ただ投資が発生している以上、それによってアウトプットやアウトカムがどれだけ増えたのかを説明できないと、次の投資判断にはつながりにくいですね。そこをどう可視化していくかは、今後の課題だと思っています。
古谷様そこは同感です。その上で、うちが対応できるタイミングになったら、また一気に開発を進めたい。長い目で見てご一緒できればと思っています。
どんな会社にすすめたいか「エンジニア20〜30人規模までの開発組織」
――最後に、Opsfieldはどんな会社・開発組織に合うと思いますか。
池添様AI活用に課題を感じている組織なら、着手がこれからの組織ほど、提供してもらえる価値の幅は広いと思います。梶野さんはヒアリングして相手に合わせて調整する力のある方なので、その組織なりの取り入れ方を設計してくれるはずです。規模でいうと、エンジニア20〜30名くらいまでの開発組織に、今回のような形が一番効くのではないでしょうか。
Opsfieldより
ウィルゲート様との取り組みは、「まず作って見せる。次に、現場が真似できる形に落とす」というOpsfieldの支援の型が、そのまま形になった事例です。事業サイドの意思決定を前倒しし、開発サイドの手戻りを減らす。ツールの導入で止まらず、開発組織の文化にAIを組み込むところまで並走します。同じ課題をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。